前々回(vol.34)・前回(vol.35)は、店舗ビジネスのコロナ禍での「お客様に向けた活動/マーケティング」についてお話をしましたが、今回は「社内・店内の管理/マネジメント」について、顧客戦略を進める視点からお話したいと思います。
Withコロナ時代に入っていき、さらなる生産性向上の観点から、今よりも明確に細やかに、マネジメントしていこうという流れが加速すると思います。
今よりも「ゴールを明らかにすること」「PDCAを廻すこと」「KPIを設定して管理すること」「スタッフの意識を高めること」「教育を行き渡らせること」等の方向性が出ている企業も多いのではないでしょうか。
その一つひとつの解決策は大切なのですが、その中に、1本の筋を通すことが
大事だと考えています。
■「ゴールを明らかにすること」というよりは…
⇒「社内が1つのチームになって進みやすい、イメージが明らかなゴールを心に抱く」
■「PDCAを廻すこと」というよりは…
⇒「現場に関わるできるだけ多くの人と一緒に、PDCAを意識して動く」
■「KPIを設定して管理すること」というよりは…
⇒「KPIを設定して、みんなでその数値の大事さに想いを馳せて、みんなで挑んでいく」
■「スタッフの意識を高めること」 というよりは…
⇒「スタッフ同士の心が重なる部分を増やして、お互いの意識を近づける」
■「教育を行き渡らせること」というよりは…
⇒「講師側と参加者側が一体感を持って進める、盛り上がる教育プログラムを展開する」
1本の筋とは「今よりも、One Teamを意識して、取り組んでいくこと」です。
ここが抜けると、対策(仕事)は進んでいても、結果として改善には繋がらない
ことが多いです。
特に、店舗ビジネスは、本部内・本部と現場・現場内で、人と人との繋がりを
感じながら(今ですとオンラインミーティングも大事な手段になりますね)、
進めていくことで、ノリよく、リズムよく、仕事が流れ、成果が長続きします。
「ノリよく、リズムよく」を実現する、Withコロナ時代の店舗マネジメントの
キャッチフレーズが「One Team」です。キャッチフレーズというと、軽い感じがしますが、さまざまな場面で意識すること、チェックすることと捉えてください。
例えば「今回の改善策・解決策は、内容自体は間違いないけど、One Teamで
取り組んでいける形になっているかな?」とチェックします。
「今よりもOne Teamを意識して取り組んでいくこと」は、生産性を高める
ことはもちろん、従業員満足(働いている人の幸福)の視点からも優れてる点も
見逃せません。コロナ前ですがある企業内でこんな実験がされています。
https://www.ogis-ri.co.jp/column/kr/305.html
以下、上記サイトからです(齋藤一部編集)。
■職場集団の活発度を高めると、受注率に代表される集団の生産性が高まる。
■集団活発度の高い職場集団の方が、従業員の幸福度が高い。
Withコロナ時代、顧客戦略のマネジメントは、「One Team」が鍵になるのでしょう。