一体感・マインド

Vol.40 コロナ禍で企業理念をどう考えるか

コロナ禍で企業理念をどう考えるか

まだまだ落ち着きを見せないコロナ禍で、人生を見つめ直す人が
増えているようです(私もそうです)。

「コロナ後に生活や仕事が変わると思う」8割超:SB独自調査
https://www.sustainablebrands.jp/news/jp/detail/1196747_1501.html

「何が幸せか」「どんなことで自分は心地良さを感じるのか」
「自分は何のために存在しているのか」「自分にとって理想的な人生って」
「自分が生きていく中で、大切にしている指針(理念)は?」等。
東日本大震災の時もそうでした。
生命を揺るがす可能性を感じる出来事は、人生に対する問いを私達に投げ掛けてきます。

企業(法人という人)も同じかもしれませんね。
私が関わる企業様の中でも、コロナ禍で、自社がどんな存在なのか、
自社で掲げる理念・理想をどのように実現していくのか、今一度考えている企業が増えています。

企業の存続をかけて利益の確保を考えた時に、売上を拡大するか、
費用を減らすかしかありませんが、費用を減らすことについては、
オフィスの削減、店舗の削減、広告の削減、業務の削減、人件費の調整
などが考えられるでしょう。
一方で、売上の拡大は、コロナ禍でも、コロナ禍だからこそ…、
理念・理想をあらためて中心に掲げるという考え方、具体的に
理念・理想の実現場面を増やしていく行動が鍵を握ると考えています。
(理念・理想の実現場面を、リアルで届けるのか、デジタルで届けるか、
それがDXの議論に繋がる部分でしょう。)

こんな話をすると、ちょっとキレイ事と思われるかもしれません。
ただ…理念・理想といったキレイな事が、(ビジネスが理念・理想だけでは、
すまないことをわかりつつ)先の見えない今、やはり肝になります。

デジタルの世界が広がり、リアルな場が特別になっていく中で、
特にリアルな場にお客様が、それを望んでいるからです。

私達がお客様になった時のことを考えれば、それは明らかでしょう。

一人のお客様としてコロナ禍の中で、久しぶりの外食でレストランに行った時、
ホール・スタッフの方々に、「本当に素敵な時間を過ごして欲しい、
そんな想いをもって、接客してもらいたい」
シェフ・料理人には、「本当に美味しい料理を食べて欲しい、
そんな想いを大事に、料理を作ってもらいたい」と
本音の部分で望んでいませんか?

一人のお客様として、コロナ禍の中で、あえて理容室・美容院に行った時、
カットしてくれるスタッフさんに、「私の髪質・年齢・職業を考えて、
本当に似合う髪型・印象が良くなるように、ヘアスタイルを整えて欲しい」と
本音の部分で望んでいませんか?

コロナ禍の中で、私達はお客様の立場から、目の前にいるスタッフさんに、
キレイな事をより大事に接して欲しいと、心の奥底で思っていることが増えて
いるのではないでしょうか。
(本当はビジネスの世界は、それだけではすまないことを、知っているのに…。)

今、皆さんの企業のリアルな接点(店舗など)に来てくれるお客様も同じです。

リアルな場で、理念・理想を今よりも胸に秘めることで、お客様の体験価値が上がり(CX)、お客様育成(CRM)が進んでいきます。

デジタルの改革(DX)を進めつつ、コロナ禍でも、CX(顧客の体験価値向上)とCRM(お客様の維持・育成)を一歩づずつ前に、進めてまいりましょう。

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